乾癬

乾癬(かんせん)について

乾癬(かんせん)とは

乾癬は、慢性的に皮膚に炎症が起こる疾患で、赤く盛り上がった発疹(紅斑)や、銀白色のかさぶた(鱗屑=りんせつ)が特徴です。自己免疫の異常が関与しており、皮膚のターンオーバーが異常に速くなることで、皮膚が厚くなったり、剥がれ落ちたりする症状が現れます。主に外用薬、内服薬、光線療法、生物学的製剤などを用いて治療を行いますが、生活習慣の改善も重要です。患者様の症状や体質に合わせた治療計画を立て、長期的な管理を行うことが必要です。乾癬でお悩みの方は、目黒区東が丘駒沢公園近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

このような場合はご相談ください

                     

✓皮膚に赤い発疹ができ、その上に白いかさぶたが付着している

✓頭皮や肘、膝などに持続的なかゆみや炎症がある

✓乾燥やストレスで症状が悪化することがある

✓関節に痛みや腫れがあり、朝にこわばりを感じる

家族に乾癬の患者がいる

 

乾癬の症状

①皮膚の発疹(紅斑)

乾癬の最も特徴的な症状は、赤く盛り上がった発疹(紅斑)です。発疹の表面には銀白色のかさぶた(鱗屑=りんせん)が付着し、掻いたり剥がしたりすると皮膚がポロポロと剥がれ落ちることがあります。

②かゆみや痛み

乾癬は一般的にかゆみが少ないと言われますが、症状によっては強いかゆみを伴うことがあります。また、炎症が強い場合はヒリヒリとした痛みを感じることもあります。

③頭皮や爪の異常

乾癬は頭皮に発症することもあり、フケのように見える鱗屑が大量に発生することがあります。爪が厚くなったり、表面にくぼみができたりすることもあります。

④関節のこわばり・痛み

乾癬性関節炎を合併すると、関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが生じます。進行すると関節の変形を引き起こすこともあります。

⑤乾燥による悪化

冬場や乾燥した環境では症状が悪化しやすくなります。入浴後やエアコンの使用時などに皮膚の乾燥を防ぐことが大切です。

乾癬でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

乾癬の原因

①自己免疫の異常

乾癬は免疫の異常により、皮膚のターンオーバーが異常に速くなることで発症します。本来は約28日かけて行われる皮膚の再生が、乾癬の患者様では35日で起こり、未熟な皮膚細胞が蓄積することで炎症や鱗屑が発生します。

②遺伝的要因

「乾癬は遺伝する疾患ではないと考えられています。しかし、まだ完全にはわかっていませんが、乾癬になりやすい遺伝的素因があることは分かっています。遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われています。欧米では頻度が高いことのほか、家族内発症が2040%と高率であることが知られています。ただし日本では家族内発症頻度は45%と欧米に比べずっと低率です。」

③ストレスや生活習慣

ストレスが免疫機能に影響を与え、乾癬の発症や悪化につながることがあります。また、肥満や喫煙、アルコールの過剰摂取も症状を悪化させる要因となります。

④感染症やケガ

風邪や扁桃炎などの感染症が乾癬の発症や悪化を引き起こすことがあります。また、皮膚を傷つけることで症状が現れる「ケブネル現象」も乾癬の特徴です。

⑤気候や環境

乾燥した環境や寒冷地では症状が悪化しやすくなります。一方、日光(紫外線)が症状を改善することもありますが、過度の日焼けは逆効果になることがあります。

乾癬でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

乾癬の日常の注意点

①皮膚への刺激を避ける

乾癬の患者さんは、皮膚をひっかいたり擦ったりすることで乾癬の新しい病変が出来ることがあります。 これを「ケブネル現象」といいます。 そのため、カサブタをむりにはがしたり、お風呂で擦ったりすることは乾癬を悪化させるため、避けましょう。

②規則正しい生活を心がける

睡眠不足やストレスが症状を悪化させるため、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

③健康的な食生活

カロリーのとりすぎや肥満は乾癬を悪化させます。抗炎症作用のある食事(魚、野菜、オメガ3脂肪酸を多く含む食品)を摂取し、糖分や加工食品を控えめにすることが推奨されます。

④適度な運動

適度な運動は血行を促進し、ストレス解消にも役立ちます。ただし、激しい運動で皮膚を傷つけないよう注意が必要です。

⑤紫外線を適度に浴びる

紫外線が症状を改善することがありますが、日焼けしすぎないよう適度にコントロールすることが大切です。

乾癬でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

乾癬の治療方法

①外用薬

ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬を使用し、炎症を抑える治療が一般的です。

2024年10月に、タピナロフ(一般名:ブイタマー)が発売となっています。ブイタマーは、尋常性乾癬とアトピー性皮膚炎に効果のあるステロイドでもビタミンD3でもない外用剤です。

ブイタマー(一般名:タピナロフ)は、「AhR調整薬」と呼ばれる種類の薬剤です。ブイタマーの有効成分であるタピナロフは、細胞質に存在する特定の受容体(芳香族炭化水素受容体:AhR)を活性化して炎症反応を促進する生体内物質の産生を抑制するほか、皮膚バリア機能関連分子および抗酸化分子の遺伝子発現を誘導して皮膚症状を改善します。つまり、肌のバリア機能を改善し肌をつるつるにしてくれます。

②内服薬

免疫抑制剤やビタミンA誘導体(レチノイド)、PDE4阻害薬(オテズラ)などを用いることがあります。

③光線療法

紫外線(PUVA療法やナローバンドUVB)を照射し、症状を改善する治療法です。

④生物学的製剤

重症の乾癬には、TNF-α阻害薬やIL-17IL-23阻害薬などの生物学的製剤が効果的です。

⑤生活習慣の改善

食事、運動、ストレス管理を通じて症状をコントロールすることも治療の一環です。

乾癬でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

よくあるご質問

①乾癬はうつる病気ですか?
  1. いいえ、乾癬は感染症ではなく、他の人にうつることはありません。
②乾癬は治りますか?
  1. 完治することは難しいですが、適切な治療と生活習慣の管理で症状を抑えることが可能です。
③市販の薬で治せますか?

市販の保湿剤や軽度のステロイド外用薬で症状を和らげることはできますが、症状が続く場合は皮膚科を受診してください。

④乾癬があると妊娠・出産に影響しますか?

ほとんどの場合、妊娠・出産に大きな影響はありません。ただし、妊娠中に使用できる薬には制限があるため、主治医と相談してください。

乾癬でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

 

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