湿疹(皮膚炎)

湿疹(皮膚炎)について

湿疹(皮膚炎)とは

湿疹とは、皮膚の表層(表皮・真皮上層)に起こる炎症の総称で、皮膚炎とも呼ばれます。外からの刺激(外的要因)と、体質などの内的要因が複雑に絡み合って起こると考えられており、原因を1つにしぼることはほとんどの場合で非常に難しいです。症状が続いている長さによって「急性湿疹」と「慢性湿疹」に分けられます。「急性湿疹」は出始めてから数時間または数日以内の湿疹で、多くのケースでは早期の治療によって改善します。「急性湿疹」は自然に良くなることもありますが、治療しないで放置していると「慢性湿疹」になります。「慢性湿疹」になると患部が堅く、ゴワゴワするようになります。どちらも治療方法は基本的に同じですが、慢性湿疹の方が完治までに時間がかかります。湿疹でお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

このような場合はご相談ください

                     

✓皮膚が赤くなり、かゆみがある

✓ かきむしると悪化し、ジュクジュクした状態になる

✓ 皮がむけたり、ひび割れができて痛い

✓ 市販のかゆみ止めを使っても改善しない

✓ 湿疹が繰り返し発症し、慢性的になっている

 

湿疹(皮膚炎)の症状

下の図は、「湿疹三角」と呼ばれ、湿疹が進行する過程を表しています。
湿疹の症状の強さや経過はさまざまですが、その多くは「湿疹三角」に沿って進行します。
 
1.
紅斑(赤み)皮膚に炎症が起き、毛細血管が拡張する

2.滲出性丘疹(ブツブツ)浸出液が皮下に浸み出て、ブツブツした膨らみができる

3.小水疱(水ぶくれ)さらに浸出液が出る

4.膿疱(膿をもつ水ぶくれ)炎症が進んで、水ぶくれの中に白くドロッとした膿がたまることもある

5.びらん(ただれ・ジュクジュク)水ぶくれが破れる

6.痂皮(かさぶた)浸出液が固まってかさぶたを作る

7.落屑(皮膚・かさぶたの剥がれ)皮膚のターンオーバーによって、変化した皮膚やかさぶたが剥がれ落ちる

患部を掻き続けたり、こすったりすることで、色素が沈着したり、皮膚が分厚くなることもあります(苔癬化)。

湿疹(皮膚炎)の原因

① 皮膚のバリア機能低下

乾燥や外部刺激によって皮膚のバリア機能が低下すると、湿疹が発症しやすくなります。特に アトピー体質の人や乾燥肌の人は注意が必要 です。

②アレルギー反応

食べ物や花粉、ハウスダスト、金属、化粧品などに対する アレルギー反応 で湿疹が発症することがあります。

③外部刺激(化学物質・摩擦)

物理的刺激には、紫外線、温熱、寒冷、乾燥など、化学的刺激には、洗剤、化粧品、薬物などがあります。よく「手荒れ」と言われる手湿疹は、洗剤やアルコール消毒、美容師さんが扱うカラーリング剤など外的刺激による湿疹の代表例です。

④ストレス・ホルモンバランス

ストレスや疲労がたまると 自律神経が乱れ、皮膚の免疫力が低下し、湿疹が出やすくなることがあります。

湿疹(皮膚炎)の日常の注意点

①適切なスキンケア

・皮膚を清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎたり、皮膚を刺激する洗浄剤を使うと皮膚のバリア機能が低下し、かえって悪化させてしまします。必要以上な石鹸などの使用を控え、やさしく洗ってください。また、洗ったあとは、しっかりと保湿をしましょう。(お風呂だけでなく、手洗いに関しても同じです。手を洗ったら保湿をこころがけてください)

・感染症予防のために、アルコール消毒をすることが多いですが、アルコール消毒も手荒れの原因となります。可能であれば、「すみずみまでの丁寧な手洗い」に変更することも検討しましょう。また、石鹸が「殺菌用」であると、それだけで肌が荒れやすくなりますから、「無添加石鹸」のように刺激の少ないものに変えてみるのも大切です。(実は、殺菌用で適当に洗うより、無添加石鹸でしっかりすみずみまで洗うほうが、菌は少なくなります。きちんと「洗い流す」ことが重要なのです)

②かゆみ対策

・ 掻きむしらないように意識する(爪を短くする)
・ 冷やしたタオルでかゆみを抑える
・ 抗ヒスタミン薬の服用を検討する(医師の指導のもとで)

③刺激物を避ける

・ 化学繊維やチクチクする素材の服を避け、コットン素材を選ぶ
・ 香料・防腐剤が少ない化粧品や洗剤を使用する
・ 金属アレルギーがある場合は、アクセサリーの材質に注意する

④生活習慣の改善

・ バランスの良い食事をとる(ビタミンCE・亜鉛が有効)
・ 睡眠をしっかりとり、ストレスをためない
・ 規則正しい生活で免疫力を保つ

⑤感染を防ぐ

湿疹をかきこわすと、とびひになったり、蜂窩織炎になったり、細菌感染が広がったりするおそれがあります。また、もともとヘルペス持ちの場合は、ヘルペスが広がって、「カポジ水痘様発疹症」という状態になることもあります。感染があるのに、ステロイドを外用していると、感染が広がって悪化してしまう恐れがあります。湿疹が悪化してきた場合は、お早めに、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」にご相談ください。

湿疹(皮膚炎)の治療方法

①ステロイド外用薬

今起きている炎症を抑えるために、ステロイド外用剤を使用します。ステロイドには、強さのランクがあり、皮膚の厚さと炎症の程度によって、強さを使い分けます。また、ステロイドの外用はきちんと炎症が治まるまで続けるないと症状をぶり返すため、中途半端でやめないことも大切です。症状の見た目だけでなく、「手で触って」炎症が治まっているかを確認しましょう。「いつまでどのランクのステロイドを塗るか」は非常に大切であり、正しい知識が必要です。必ず、医師の指導のもとに使ってください。

ステロイドは症状がないところに予防のために使い続けると、皮膚が薄くなったり、副作用が起こります。また、正しい使い方であったとしても、頻繁に使い続けることにより、やはり副作用が起こりえます。そのため、頻繁に使う場合は、医師と相談のうえ、ステロイドではない外用剤も併用しながら、ステロイド使用を減らしていくことが大切です。ステロイド外用剤の正しい使い方やステロイド外用剤の減量の仕方については、是非、目黒区東が丘「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」をご受診ください。

②免疫抑制外用薬

ステロイド外用で副作用が出やすい、皮膚の薄い部位(とくに顔や陰部、肘窩・膝窩など)では、ステロイドではない外用剤をできるだけ使うことが推奨されます。以前は、 プロトピック®(一般名:タクロリムス。カルシニューリン阻害薬)しかなく、火照りやすい、刺激があるなどの副作用のため、使えない患者さんも多かったですが、最近は、モイゼルト®(一般名:ジファミラスト。ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬)、コレクチム®(一般名:デルコシチニブ。JAK阻害薬)、ブイタマー®(一般名:タピナロフ。AhR調整薬)などの選択肢が増え、随分、治療もやりやすくなってきました。お薬の種類も多いので、いま行っている治療があまり効果がないため、変更してみたいというご相談もお受けしています。

③抗ヒスタミン薬(かゆみ止め)

かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬(アレグラ、タリオン、ザイザルなど) を内服することがあります。

④保湿剤の使用

皮膚のバリア機能を保つために、ヘパリン類似物質(ヒルドイド)、ワセリン、セラミド配合の保湿剤 を使用し、乾燥を防ぎます。

⑤漢方薬(保険適応)

アトピー性皮膚炎の治療が外用剤だけでは上手くいかない場合、漢方薬の併用が効くこともあります。漢方薬だけで治すのではなく、「補助的」に使うことが大切です。

アトピー性皮膚炎が治りにくい場合、冷え・ほてりや、胃もたれ・便秘・下痢などの胃腸症状、自律神経障害、生理不順・更年期障害などの身体の症状が治療を難しくしている可能性が高いです。西洋薬でこのような症状を抑えることが難しいことも多く、その場合は漢方薬も検討してみるとよいでしょう。「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」では、アトピー性皮膚炎での漢方処方も保険適応内で行っています。是非、お気軽にご相談ください。

⑥光線療法(紫外線治療)

重症の場合は、ナローバンドUVBなどの光線療法を併用することもあります。

よくあるご質問

①湿疹はうつりますか?
  1. いいえ、湿疹は細菌やウイルスによるものではないため、他人にうつることはありません。
    ②湿疹は自然に治りますか?
    1. 軽度であれば自然に治ることもありますが、慢性的に繰り返す場合は皮膚科で適切な治療を受けることをおすすめします。
    ③ステロイドを使うと副作用はありますか?

    適切に使うと、皮膚萎縮などの副作用は少なくなりますが、それでも、長期間使用することによって副作用が出やすくなります。そのため、ステロイド以外の外用剤を上手に使ったり、湿疹が出にくい体質にしていくための食生活の改善、漢方薬の使用なども大切です。湿疹の出にくい体質にしていくためのご相談は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」をご受診ください。

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