春の訪れとともに、気温の変化や乾燥が手荒れや手湿疹を引き起こしやすくなる時期です。肌が敏感になりやすいこの季節、特に手のケアが大切です。
そこで今回は、「手荒れ・手湿疹の悪化を防ぐためのチェックポイント!石鹸選びで変わる素肌ケア」をテーマに、日常的に使用する「石鹸、ハンドソープ、シャンプー、洗剤」に関するお話しをしたいと思います。
実は、手のカサカサ肌(手荒れ、手湿疹、乾燥肌)の原因が、手洗いやお風呂、水仕事の際に使う、石鹸やハンドソープ、シャンプー、洗剤ということがあるんだよ、というお話です。仮に「低刺激、敏感肌用」と記載されているものでも、使う人によっては、それが手荒れや手湿疹を悪化させる原因となることがあるのです。聞いたことあるよという方も多いかもしれませんね。当院(山本ファミリア皮膚科 駒沢公園)に受診される患者さんにお伝えすると、初めて聞く方は驚かれることがあります。知らず知らずのうちに症状を悪化させてしまうのは避けたいものです。
手荒れが気になる方へ、こんな症状はありませんか?
まず、手のカサカサについてですが、一般的には「手荒れ」や「手湿疹」と呼ばれます。医師の診断では、手荒れ(進行性指掌角皮症)、手湿疹、乾燥肌、アトピー性皮膚炎などの症状として診断されることが多いです。角質層のバリア機能が低下すると、皮膚の表面が乾燥し、手がガサガサした状態になります。この状態の手は、乾燥した角質層の隙間から異物などが入り込みやすく、手荒れを引き起こす原因になりやすい「手荒れ予備軍」といえます。
バリア機能の低下がさらに進行し、乾燥状態が悪化すると、皮むけやかゆみ、炎症といった症状が現れ、進行性指掌角皮症(手荒れの進行型で、「しんこうせいししょうかくひしょう」と読みます)になってしまいます。特に、利き手の親指、人差し指、中指は手荒れが起こりやすい部位だと言われています。
手荒れが進むと、痛みやかゆみを伴うひびやあかぎれになってしまうこともあるので、早期の対処が大切です。
お使いの石鹸の『成分』に気を付けてほしい理由
手荒れ、手湿疹にお悩みの皆さんは、毎日使っている石鹸やボディソープ、ハンドソープなどの成分表示をじっくり見たことがありますか?外来で「石鹸は何を使っていますか?」とお伺いすると、多くの方が「”低刺激”、”敏感肌用”を使っているから、大丈夫だと思っていました」とお答えになります。ですが、「では、成分にはどんなものが入っているか、成分はご存知ですか?」とお尋ねすると、ほとんどの方が「分かりません」「成分表示を見たことがありません」とおっしゃいます。
実は、皆さんのお肌の状態によっては、例えば「敏感肌用、低刺激の石鹸」だとしても、その表示だけで安心してはいけないのです。実際に成分をチェックすると、「石けん素地」以外にも、不要な成分が含まれていることがあります。実は、石けんは「石けん素地」だけで十分なのです。(石けん素地=脂肪酸+アルカリ)ですが、市販されているものには、それ以外にも合成の界面活性剤や酸化防止剤、防腐剤などが含まれていることがあります。
そして、肌が敏感な方は、これらの不要な成分で、手荒れ、手湿疹、乾燥(乾燥肌)の原因になってしまうことがよくあるのです。また、「保湿のための植物性成分」と謳われているものが、逆に肌に合わず、かぶれ、手荒れ、手湿疹、乾燥の原因になることもあります。
※お肌の状態には個人差がありますので、全ての方に上記のような症状が現れるわけではありません。成分が原因の一つとなる場合があることをご理解ください。また、全ての石鹸やハンドソープなどにこういった成分が含まれているわけではありませんので、成分表示をご確認いただくことをおすすめします。近年では、こうした成分を使用せず、肌に優しい商品を製造する企業が増えてきています。
成分表示をしっかりチェックし、お肌の状態に合うものを選ぶことが大切
また、無添加石鹸であっても、さまざまな成分が含まれています。「天然由来の成分だから肌荒れを起こさない」というわけではなく、成分が肌質に合わない場合もあります。無添加や低刺激を謳った商品でも、肌質に合わなければ肌荒れを引き起こすことがあります。成分の確認に加えて、最終的には使われている成分がその人の肌に合うかどうかが大切です。
実際、私も「敏感肌用ハンドソープ」を使っていたとき、体調によって手がかゆくなることがありました。しかし、成分表示をしっかり確認して本当の「無添加石けん」を使うようになってからは、体調によってかゆくなることもなくなりました。「敏感肌用」と書かれていたのに、実際は肌に合わなかったのですね。
購入する際には必ず「成分表示」を自分の目で確認し、お肌の状態に合うものを選ぶことが大切です。食べ物や日用品も同様です。パッケージの言葉だけに頼るのではなく、しっかりと原材料や成分を確認し、自分の肌に合ったものを選ぶことが、健康を守るためには非常に重要です。成分を意識することで、肌や体調の改善にも繋がり、肌トラブルを予防できるだけでなく、より良い生活習慣を築くことができます。
今日も「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」コラムをお読みいただきありがとうございました。
次回以降も引き続き、皆さんに情報をお届けしてまいります。
手荒れ、手湿疹、乾燥肌などについて気になることがあれば、お気軽に「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」は東急田園都市線の駒沢大学駅が最寄り駅です。
東京都目黒区・世田谷区の東急田園都市線の駒沢大学駅、三軒茶屋駅、桜新町駅、用賀駅、または東急東横線の都立大学駅、学芸大学駅、自由が丘駅、また東急大井町線沿線からたくさんご来院いただいております。特に、定期的に通院可能な近隣(主に世田谷区の駒沢・深沢・上馬・下馬・野沢・弦巻・新町、目黒区の東が丘・八雲・柿の木坂)にお住まいの方々を中心に、大田区、渋谷区、品川区、川崎市、横浜市など幅広い地域からもご来院いただいています。
駒沢大学駅は、東急田園都市線で渋谷から3駅と近く、都心からのアクセスも便利です。また、自由が丘駅や田園調布駅からは、東急バスでのアクセスも便利です。
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