敏感肌

敏感肌について

敏感肌とは

「敏感肌」という言葉はよく耳にしますが、実際には病気ではなく、肌がかぶれやすかったり、乾燥しやすかったり、つっぱり感やヒリヒリ感、かゆみが出やすい状態を指します。敏感肌は、皮膚の水分や皮脂のバランスが崩れることによって引き起こされることが多いです。特に季節の変わり目や環境の変化、年齢とともに肌の状態が変わるため、肌に合ったスキンケアが重要です。この項では、皮膚炎やニキビのような明確な原因があるものは除外します。
 
市販のスキンケア製品で肌荒れが悪化している方
敏感肌の方が市販のスキンケア製品を使うと、刺激でかゆみや赤みが強くなったり、かぶれが起こることがあります。当院では、肌に優しい治療法や、個別に適したスキンケア製品を提案できます。
 
季節の変わり目やストレスで肌の調子が不安定な方
季節の変化やストレスなどで肌が乾燥したり、赤みやヒリヒリ感が出てしまうことがあります。自律神経やホルモンバランスの乱れも影響を与えるため、漢方などを取り入れた総合的なアプローチが必要な場合があります。
 
乾燥による肌のバリア機能が低下している方
乾燥がひどく、肌のバリア機能が弱っていると、外的刺激に敏感になりやすくなります。この状態が続くと、炎症やアレルギー反応を引き起こすこともあるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。
 
これらのケースでは、専門的な診断と治療を受けることが肌の健康を守るために効果的です。

「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」では、体質改善も含めた治療、スキンケア化粧品のご紹介も行っております。お気軽にご相談ください。

このような場合はご相談ください

敏感肌の症状が悪化したり、自己ケアで改善が難しい場合は、皮膚科を受診することが大切です。以下のような場合には、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。

・かゆみが強く、我慢できない場合
かゆみがひどくなってしまい、日常生活に支障をきたすほど辛い場合、皮膚科で適切な治療を受けることが必要です。かゆみが続くと、掻き壊して肌が傷つき、さらに悪化する可能性もあります。

・赤みや腫れが広がる、またはひどくなる場合
顔や体の特定の部分に赤みや腫れが現れ、それが広がったり、ひどくなったりしている場合、炎症が進んでいる可能性があります。早期に治療を行うことで、症状の悪化を防げます。

・湿疹や膿が出るなど、皮膚に異常が現れた場合
湿疹や膿を伴うような症状が見られる場合、感染症のリスクがあるかもしれません。自己治療では改善が難しいため、皮膚科での診察と適切な処置が必要です。

・敏感肌が長期間改善しない場合
保湿や刺激を避けるなどのセルフケアをしても、肌の状態が改善しない場合、別の皮膚疾患が隠れていることがあります。皮膚科での診断を受けて、適切な治療法を見つけることが重要です。

「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」では、これらの症状が見られる場合の敏感肌の治療も専門的に行っています。お気軽にご相談ください。

敏感肌の原因

肌の外側には「角質層」と呼ばれるバリアがあり、外的な刺激から肌を守っています。この角質層が正常に機能するためには、3つの成分—「セラミド」(細胞間で水分を保持する脂質)、「天然保湿因子」(水分をつなぎとめる成分)、そして「皮脂の膜」(皮脂と汗が混じって肌を保護する膜)がバランス良く保たれることが大切です。しかし、このバランスが崩れると、肌の水分が蒸発し、乾燥肌や荒れた肌になります。また、空調が効いた室内など乾燥した環境に長時間さらされることで、肌はより乾燥しやすくなります(理想的な室内温度は18~22℃、湿度は40~60%です)。

過剰に洗いすぎたり、強くこすったりすると、角質層や皮脂の膜が傷つき、肌のバリア機能が低下します。これにより、敏感肌が悪化することがあります。特に顔の皮膚は薄く、皮脂腺も多いため、外的刺激を受けやすく、敏感肌になりやすい部位です。

敏感肌の日常の注意点

①スキンケアのポイント

敏感肌をケアするには、まずは肌を清潔に保つことが大切です。入浴後、できるだけ早く保湿クリームを塗って、水分を肌に閉じ込めましょう。保湿クリームや化粧水は、肌の水分をしっかり保持する効果があります。

②適切な皮脂の管理

皮脂の分泌が過剰だと汚れがつきやすくなり、ニキビが悪化することもあります。逆に皮脂が不足すると、肌のバリア機能が低下し、敏感肌を引き起こします。自分の肌質に合った石鹸やクレンジングを選び、優しく洗いましょう。

③洗い方のこつ

洗顔や入浴の際には、肌を傷つけないよう優しく洗うことが大切です。液体石鹸をそのまま肌に直接つけるのではなく、しっかり泡立ててから使うようにしましょう。また、木綿のタオルを使って、ゴシゴシ擦らず優しく拭き取るようにしましょう。

④生活習慣の食事と改善

ストレスや睡眠不足も肌に悪影響を与えます。規則正しい生活を心がけ、充分な睡眠を取ることが大切です。便秘も肌荒れの原因になるため、食物繊維が豊富な食べ物を意識的に摂るようにしましょう。また、アルコールは肌に負担をかけるため控えめにすることをおすすめします。

⑤適度な運動習慣

運動不足による冷えや血行不良は肌への血流やリンパ流が悪くなり、肌の代謝を悪くさせてしまいます。座りっぱなしなどを避け、適度に立ち上がったり、ストレッチをしたりすることを心がけましょう。

⑥化粧品の使い方

普段使っている化粧品や石鹸が原因で肌荒れを引き起こすことがあります。赤くなったり、かゆみやヒリヒリ感を感じた場合、その化粧品を使わないようにしましょう。(症状が軽い場合は、つけた瞬間数秒程度の違和感で、その後は違和感を感じないこともあります。化粧品をつけた瞬間の感覚が大切です)アレルギーの可能性を確認するために、二の腕の内側で試してみると良いです。
 
敏感肌でお悩みの方は、目黒区東が丘駒沢公園近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

敏感肌の治療方法

①皮膚バリアの回復

外用保湿剤だけでなく、炎症が強い場合はステロイド外用剤を使うことがあります。ステロイドを何度も使わなくてはならない場合は、ステロイドの副作用を減らすために、ステロイド以外の外用剤も提案します。皮膚バリアが弱くなって、にきびができてしまった場合は、にきび治療を行います。かゆみ止めやビタミン剤などの内服を使用することもあります。

②敏感肌に対する漢方によるアプローチ

敏感肌の原因は外的なものだけでなく、体内のバランスにも影響されます。漢方は、体全体の調和を取り戻し、肌の健康をサポートするのに役立つ方法の一つです。例えば、冷えが原因で乾燥肌になることがありますが、漢方では「冷え」や「血行不良」を改善するための生薬が使われ、肌の乾燥を和らげます。

また、「冷えのぼせ」と呼ばれる状態(体の冷えと顔の熱感が同時に起きる状態)によっても乾燥肌が悪化することがありますが、漢方ではこの症状を改善するための処方もあります。さらに、自律神経のバランスの乱れによる肌のゆらぎにも漢方は有効です。ストレスや不規則な生活が自律神経に影響を与え、肌の状態を不安定にすることがありますが、漢方はこのバランスを整えることで、肌のトラブルを予防します。
 
敏感肌でお悩みの方は、目黒区東が丘駒沢公園近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。

 

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