アレルギー検査について
当院では、患者様の症状に合わせた最適な治療を提供するため、必要に応じて以下の検査を実施しております。
すべての検査については、実施前にその目的や詳細をご説明し、安心して受けていただけるよう心がけております。症状によっては、近隣の規模の大きな病院へのご紹介をさせていただく場合もございます。
アレルギー検査における、患者様へのお願いとご注意点
■ (保険適用)マークのある検査は、医師の診療により、治療のために必要と判断され行う検査は保険診療で実施させていただきます。
■ 診察において治療に検査が必要無い(保険適用が難しい)と判断する場合、原則、検査は実施致しません。このケースにおいて患者様のご希望で検査を行いたい場合には、保険は適用されず健康保険適用外(自費負担)で実施することができます。その場合、混合診療を避ける必要性から、検査料、診察料、処置料を含む医療行為は全て健康保険適用外(自費負担)となりますのでご了承ください。(※上記の対応につきましては、厚生労働省の定めによりどの医療機関でも同じになります。)
■ 治療のため検査が必要か不要かの診断は、問診をはじめ診察時の視診や触診、症状の経過を伺って行う必要があるため、診察前に電話等でお答えすることはできませんのでご了解ください。
■ 採血の検体を回収し、外部機関で検査結果を出していただくため、回収できない時間帯では採血を行うことができません。事前に「アレルギー検査を希望する」とお電話でお伝えいただき、当日に採血が可能かどうかをご確認くださいますようお願いいたします。
アレルギーでお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
アレルギーとは
人間の体には、細菌やウイルスなどの異物から身を守る「免疫」という仕組みが備わっています。この免疫が、通常は害のない花粉や食べ物などに過剰に反応すると、それが「アレルギー」と呼ばれる現象になります。
「アレルギー」の代表的な症状には、目のかゆみや鼻水、くしゃみ、咳、喉の痛み、皮膚のかゆみ、そして蕁麻疹などがあります。また、食べ物によるアレルギーの場合、場合によっては「アナフィラキシーショック」と呼ばれる、呼吸困難を伴う生命を脅かす重篤な症状が現れることもあります。
アレルギーを引き起こす物質は「アレルゲン」と呼ばれ、人によってどの物質がアレルゲンになるかは異なります。アレルギー症状の予防や治療には、日常的にアレルゲンを避けることが重要です。そのためには、自分にとってのアレルゲンをしっかりと把握することが必要です。
アレルギーでお困りの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
アレルギー検査/View39・ビュー39
(セット検査)(保険適用)
『View39』は、以下の39種類のアレルゲンについて検査ができます。問診や臨床所見から原因推定が難しい患者様、アトピー性皮膚炎、花粉、食物アレルギー症候群が疑われる場合の検査として有用です。(保険適用が可能)
アレルギーの原因を特定しづらい場合や、全体的にアレルギーがあるかどうか調べたい方には、View39・Mast36というセット検査がお勧めです。このセット検査では、決められた39項目または36項目を一度に調べることができます。
※上記のセット検査では、個々の項目を追加、変更、削除することはできませんので、あらかじめご了承ください。
料金は、いずれも3割負担の方で約5,000円ほどかかります。
アレルギーでお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
View39で調べられるアレルゲン
吸入系
室内塵 | ハウスダスト1 |
---|---|
ダニ | ヤケヒョウヒダニ★ |
樹木花粉 | スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ |
イネ科花粉 | カモガヤ、オオアワガエリ |
雑草花粉 | ブタクサ、ヨモギ |
動物上皮 | ネコ皮屑、イヌ皮屑 |
真菌(カビ) | カンジダ、アスペルギルス、 アルテルナリア、マラセチア |
昆虫 | ゴキブリ★、ガ★ |
その他 | ラテックス |
食餌系
甲殻類 | エビ、カニ |
---|---|
牛乳・卵 | ミルク、卵白、オボムコイド |
豆・穀・種実類 | 大豆、小麦、米、ソバ、ピーナッツ、ゴマ |
果物 | リンゴ★、キウイ、バナナ |
魚・肉類 | サバ★、サケ、マグロ、牛肉、鶏肉、豚肉 |
★・・・MAST-36とView-39の重複しない項目です。
アレルギー検査MAST36/マスト36
(セット検査)(保険適用)
「アレルギー検査MAST36」とは、アレルギー症状を起こしやすい36種類のアレルゲンを1度の採血で検査することができる血液検査です。アトピー性皮膚炎や花粉症を含むアレルギー性鼻炎などの原因を発見することができます。(検査方法:採血)
アレルギーの原因を特定しづらい場合や、全体的にアレルギーがあるかどうか調べたい方には、MAST36・View39というセット検査がお勧めです。このセット検査では、決められた36項目または39項目を一度に調べることができます。
※上記のセット検査では、個々の項目を追加、変更、削除することはできませんので、あらかじめご了承ください。
料金は、いずれも3割負担の方で約5,000円ほどかかります。
アレルギーでお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
MAST36で調べられるアレルゲン
- オオアワガエリ
- カモガヤ
- ブタクサ混合物Ⅰ
- ヨモギ
- スギ
- ヒノキ
- ハンノキ
- シラカンバ
- コナヒョウヒダニ
- ハウスダストⅠ
- カンジダ
- アルテルナリア
- アスペルギルス
- ネコ皮屑
- イヌ皮屑
- 小麦
- 大豆
- 米
- マグロ
- サケ
- エビ
- カニ
- ミルク
- 牛肉
- 鶏肉
- 卵白
- ソバ
- ピーナッツ
- オボムコイド
- ゴマ
- キウイ
- バナナ
- モモ
- トマト
- 豚肉
- ラテックス
特定のアレルギーを調べたい方に特異的IgE検査
(保険適用)
IgE抗体とは
IgE抗体は、アレルギー反応を引き起こす原因物質(アレルゲン)に反応する免疫グロブリンの一種です。通常、血液中にはごくわずかしか存在しませんが、アレルギー体質の方ではIgE抗体が増加します。アレルギー反応は、体が本来無害な物質に過剰に反応し、それを排除しようとする現象です。特に「即時型アレルギー(※)」では、IgE抗体が重要な役割を果たします。
(※)「即時型アレルギー」とは、アレルゲンに接触した後、すぐにアレルギー反応が現れるタイプのアレルギーです。例えば、花粉や食物を摂取したり触れたりした直後に、かゆみやくしゃみ、呼吸困難などの症状が出ることがあります。IgE抗体が関与して、すぐに体が反応します。
アレルギー検査とIgE抗体
アレルギー検査では、花粉、ほこり、ダニ、カビ、食物、動物、虫など数百種類のアレルゲンを調べることができます。IgE抗体の量を測定することで、アレルギーがあるかどうかを確認することが可能です。(※食物に関しては、下記の「食物アレルギーの注意点」をお読みください。)各アレルゲンに対応したIgE抗体は「特異的IgE抗体」と呼ばれ、これを測定することでアレルギーの原因を特定できます。
また、「非特異的IgE抗体」とは、体内に存在する特異的IgE抗体の総量を指します。血液検査で、アレルギー体質かどうかや特定のアレルギーを調べることができ、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などに対応します。
食物アレルギーの注意点
食物に関する特異的IgEの結果では、信頼性が低くなることがあります。陽性反応が出ても、実際にはアレルギー反応を示さない方もいれば、逆に陰性でもアレルギー反応を示すこともあります。食物に関する結果はあくまで参考程度であり、必ずしもアレルギーがあると診断するものではありません。正確な診断を希望される場合は、食物経口負荷試験を実施している専門の医療機関にご相談ください。必要に応じて、紹介状をご用意いたします。
検査について
保険適用で、1ヵ月に13項目までアレルギー検査が可能です。また、特定のアレルゲンを調べたい方には、1項目ずつ選択して検査を受けることもできます。検査は採血で行いますので、アレルギー体質かどうかを簡単に判定できます。
アレルギーでお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
アトピー性皮膚炎の重症度評価TARC検査
(保険適用)
アトピー性皮膚炎の重症度評価に有用な保険適応の採血検査です。TARC(Thymus and activation-regulated chemokine)はTh2というリンパ球を引き寄せる性質をもつ血液中のタンパクアトピー性皮膚炎の重症度の評価のことです。その値は、現状のアトピー性皮膚炎の状態を反映するため、検査を行うことで、アトピー性皮膚炎の状態を、ある程度数値化することが可能です。
例えば、治療により皮膚の炎症がおさまるとTARC値は下がりますが、仮にその後、皮膚に再び炎症が起こるとTARC値は上がります。定期的に行い、TARCの値を治療前と治療中で比較することが、アトピー性皮膚炎が軽快しているか、もしくはまだ治療が必要な状態であるかの判断材料の1つとして役立ちます。(検査方法:採血)
アレルギーでお悩みの方は、駒沢大学駅近くの「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」までご相談ください。
TARCの基準値
成人 | 450pg/ml未満 |
---|---|
小児科(2歳以上) | 743pg/ml未満 |
小児科(1歳以上2歳未満) | 998pg/ml未満 |
小児科(6ヶ月以上12ヶ月未満) | 1367pg/ml未満 |
アトピー性皮膚炎の重症度判定の目安
TARC値 | アトピ-性皮膚科の重度 | |
---|---|---|
成人 | 700pg/ml未満 | 軽症 |
700pg/ml以上 | 中等症以上 | |
小児科 (2歳以上) |
760pg/ml未満 | 軽症 |
760pg/ml以上 | 中等症以上 |